洋子は美佳が何故聞いてきたか大体見当がつくが
ここで話す事ではないと感じあやふやな表現にとどめた
由貴も美佳の言葉に驚いたが自分から神山との事を話す事ではないと思った
桃子は話を聞いた時に美佳は気がついていると思ったが
神山との関係を知らない人間には絶対にしゃべらないと決めていた
美佳がその話をしてから由貴や桃子は美佳と話さないようになった
「せんぱ~い 眠ったくなりました すみません 少し寝ます」
「ええ 上原についたら起こしてあげるわ どうぞ」
たまたま美佳が前に座っているので由貴と桃子は顔を見合わせ
眠っているフリをして美佳と洋子の話を聞いていた
美佳は話題を杉田の話しに切り替えた
「運転手さん そこの角を曲がってください」
由紀枝は亜矢子とおしゃべりに夢中になっているとマンションまですぐだった
タクシーがマンションにつくと
「亜矢子さん 楽しかったわ ありがとうございます」
「こちらこそ ねえ由紀枝さん 神山さんの件だけれど
だれにも話さないほうがいいわよ ナタリーや涼子さん 美佳さんは
多少気がついていると思うけれど」
「そうですね 勿論 聞かれても話せる事ではないので大丈夫ですよ」
「ええ お願いね また会う機会があると思うから」
「は~い 分りました お疲れ様でした」
「はい お疲れ様でした では明日ね」
由紀枝は亜矢子のタクシーを見送ると亜矢子の言葉を思い出した
神山を中心に7人の女性が関係しているが
その7人が神山とSEXだけで結ばれているとは思っていなかった
由紀枝は神山にはまだ知らないところに女性がいると思ったが
自分と一緒の時には他の女性の事は一切口に出した事もないし
凄く幸せな関係をこれからも続けていきたいと思った
神山の運転する蒼いBMWでは祐子とカトリアーナが楽しく話していた
「ねえ 神山さん 今夜の食事メニューはどうしますか?」
「うん 隣のホテルで食事会はどうかな ほら 祐子の優勝もあるしね」
「わぁ~嬉しいわ ねぇ カトリアーナ」
「ほんとうですか? 嬉しいわ そうしたらワインも一杯呑めるわね」
「おいおい ほどほどにしておくれよ 僕も呑みたいからさ」
「ふふふ 大丈夫ですよ
でもね昨夜は大変頑張られたのでしょねえ祐子さん」
「そうですよ まさか由紀枝さんや亜矢子さんのお部屋にいかれるとは
思っていませんでしたよ」
「まあ そんなに苛めないでよ」
「ふふふ そうですね だって久しぶりでしょう 許しててあげるわ」
祐子はダイヤモンドのペンダントトップが気に入ったのか
「ねえ神山さん このダイヤモンド 似合っていますか」
「うん 大丈夫だよ 今まで以上に美しいく眩しいよ」
「ほんと? 嬉しいわ」
「いいな~ 私も欲しいな」
「カトリアーナは次回頑張っていい成績をだせば獲得できるよ
優勝スコアに限りなく近いもの 大丈夫だよ 集中して練習すれば」
「そうですよね 凄くいいクラブセットを買って頂いたのに練習しないとね」
「そうだよ 練習をするにしても 目的を持たないと上達しないよ
例えば 今日はアイアンの5番をマスターするとか 意識しないとね」
「ええ 私の練習もそうしていますよ 今日はドライバーの欠点を探すとか
結構意識してクラブを振っています」
「うん しかしみんなが同じことをしたら ますます大変だな」
「えっ どうして」
「だって 今はハンディキャップでこれだけスコアが接近しているのに
そのうちにグロススコアで並ばれるようになるよ
洋子や亜矢子のスコアって僕が2ヶ月前に出したスコアだよ
あのアレックスクラブに代えると 確かにスコアが良くなるよ
ロングホールでは第2打でグリーンを狙えるしね
距離のあるミドルでもセカンドが楽になるよ」
祐子やカトリアーナは神山の話をうなずいて聞いていたが祐子が
「神山さん ほら昨日練習をしたでしょ」
「うん 由紀枝も一緒に」」
「ええ その時にカトリアーナや由紀枝さんも誉めていたわ
クラブが凄くいいって
だってドライバーでも以前のクラブと最低で30yほど違うんですよ」
「そうだね 僕も驚いているよ
しかし力むとダメだね あっちに飛んで行ったりとか
まだまだ練習をしないとね」
「その時 由紀枝さんに教えて貰ったのよ 飛ばす秘訣を ねえカトリアーナ」
「ええ ついでに面白い話も聞いたわ 大根の話も」
「ああ あの話ね あの時は教える方も顔を真っ赤になっていたよ
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