2012年10月24日水曜日

Vol.837 紫陽花 -7-52



「マーチよ」
「私と一緒ですね ちょっとしたお買い物に便利ですよね」
「ええ 扱いやすいし値段も手ごろだし 買いました ふふふ」
「そうしたら早速スケジュールを見ていける日を決めましょうよ」
「そうね 80を切れるように頑張るわ」
「わぁ~ 凄いわ 私はまだまだ80の前半で廻れるように練習です」
「あのクラブだと確実に5つ違うわね ロングが狙えるでしょ
長いパー4も狙えるでしょ だから計算すると6つか7つ違うわよ」
「そうそう 私もそれでミスショットをしたんですよ
狙えるところまで飛ぶのはいいんですが その後が悪いから駄目ですね」
「そうでしょ 狙えるところまで飛ぶから余計に力むわね
後は精神面を鍛えるのね 私もミスをしないように頑張るわ
ねえ 話は違うけれど アルタの高橋さん どうしたの?」
「ええ 午前中から私たちの胸を見ていて厭らしいのが度を越したんです
お昼の時も話を聞いていないで 私とカトリアーナの胸ばかりみていて
ナタリーさんも横からそれとなく覗かれていたんですよ」
「まあ そうなの いい迷惑ね 私 お風呂から出てクラブを確認しに
キャディー室まで行ったら3組のキャディーさんが他のキャディーさんと
話していてね 男性一人だと大変だわって そんな事を話していたのよ
それでどうしたのか聞くと 女性の方がお尻を見せたりして男性を
挑発していたと言っていたからおかしいと思ったの
だってナタリーさんは ほら余り親しくないのに一緒に行動したわけでしょ」
「ええ ラインを読んでいる時もスカートの中を覗いているんですよ
いやらしい目でニヤニヤしていて それでカトリアーナが耳打ちしてくれて 
カトリアーナもラインを読んでいる時に覗かれたと言いまして
だったら高橋さんがパッティングの時にお尻を見せて踊りを
しましょうって事ですよ もう本当にいやだわ」
「そうだったの 神山さんには報告した?」
「いいえ まだですよ」
「電話があったら話しなさいね」
「ええ でも今夜 カトリアーナは赤坂なので話しますよ きっと」
「そうなの いいわね学生さんは 羨ましいわ」
「ほんと羨ましいですね」

アレックスジャパンの面々はパーティー会場を出るとジャックが運転する車で
ゴルフ場を後にした
御殿場ICから東名高速道路に入るとジャックがJrに
「どうしたんですか 午後からスコアが乱れて」
「う~ん 色々とあってね それで乱れたよ」
「午後のプレーが始まる時に洋子さんと神山さんが話していましたけれど
社長 知らない女性と一夜を過したんですか?」
「えっ なんで、、、」
「ええ 洋子さんは社長が白状したとはっきりと言っていましたよ」
「う~ん ねえみんな 内緒にしてくて お願いします」
後ろに座っている涼子とナタリーは顔を見合わせナタリーが
「勿論 秘密にしますよ でないと会社が潰れますからね ふふふ
でもね 口止め料って高いでしょ ねえ涼子さん」
「ええ秘書ですから内緒にしますよ でもね~ 相当高いですよ
副社長 どうですかね 一人10万円ですかね」
「涼子秘書 もう少し高くてもいいでしょ アメリカでは100万円出しても
安いくらいですよ まあ出産を控えているので一人50万円にしましょうか」
「副社長 そうですね Jr 聞きましたか 3人に50万円ずつ
勿論 現金ですよ お願いしますね」
「おいおい なんでそんなに苛めるの もう」
「Jrが悪いんでしょ 誘われても行かなければいいでしょ
それといってもそこだけにして部屋に連れ込まなくてもいいでしょ」
「う~ん わかった 本当に内緒にしてください でないと離婚ですよ」
アレックスJrはバッグから150万円を出して後ろに居る涼子に渡した

「涼子 本当に内緒だからね お願いしますね」
「ふふふ いいわよ あと欲しい物があるんだけどな~ 
そうしたら確実に内緒になるかな~」
「そうよね 私もあのクラブセットを欲しいわ ねえあなた」
運転中のジャックは言葉を濁らせたが
「社長 この際 買って頂くと100%安心な秘密になりますよ」
「そうそう アレックスチームが最新モデルや新作のファッションを着て
宣伝しなければいけないのに 今日は反対だったでしょ
ここはクラブやウェア上下含め揃えて頂くと100%完全な秘密になります」
Jrは考えた末に
「分りました 月曜日に揃えますよ しかし絶対に秘密にしてくださいね」
涼子とナタリー ジャックはニコニコ笑って
「お願いしま~す 楽しみにしています ねえ涼子 ナタリー」
「ええ 月曜日が楽しみだわ」
こうしてアレックスJrは3人にクラブセットからウェアを





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