「ありがとうございます 楽しかったわ
それから凄い賞品でビックリしています」
由紀枝はニコニコすると神山のほほにキスをし賞品を
重たそうに持ち会場を出た
亜矢子も
「楽しかったわ ありがとうございます
洋子さんと一緒に廻れてよかったわよ お疲れのところお疲れ様でした」
「うん 違う疲れだからね 大丈夫だよ
そうしたら悪いけれどタクシーでお願いしますね」
「ええ 分りました 又 来てね 待っています」
「うん 電話をするよ」
神山が亜矢子と挨拶を済ませるとアレックスJrが
「神山さん ありがとうございます 本当に楽しかったよ
それと 幹事 ご苦労様 次回はうちからもお手伝いを出しますよ」
「うん ありがとう 気を付けてね」
「ええ では失礼します」
アレックスジャパンの面々は神山にお辞儀をして会場を後にした
アルタの高橋が神山に
「山ちゃん ありがとうございます 楽しかった」
「孝ちゃん 残念だったね 次回はもっといいスコアで頑張ろうよ」
高橋の挨拶が終ると内野や田中が神山にお辞儀をして会場を後にした
会場に残っているのは神山ファミリー5人の女性と美佳だった
「さあ洋子 我々も帰りましょうか」
「そうね 早く帰ってお風呂に入りたいわ」
「そうだね 僕もビールを呑みたいよ
さあ 祐子 由貴 桃子 帰るよ カトリアーナ 帰るよ」
神山や女性達は不要になったダンボールや備品類を車に積んだ
クラブセットを車に積むと洋子に確認をした
「由貴 桃子 美佳ちゃんは上原でいいんだよね」
「ええ 私の方に乗せるわ」
「うん お願いしますね では帰ろうか」
神山は祐子とカトリアーナを乗せると洋子の車を見ていた
全員が乗り終わると神山の蒼いBMWはゴルフ場を後にした
洋子の運転する真紅のポルシェも蒼いBMWについていった
パーティー会場を出た由紀枝はタクシーを待っていると亜矢子がきた
「由紀枝さんお疲れ様」
「亜矢子さんこそお疲れ様でした そうそう良かったら一緒のタクシーに
しませんか 今日はタクシーが少ないそうですよ」
「そうしたら一緒でも構わないかしら」
「ええ 私のマンション経由でいいでしょ」
「そうね お願いします」
二人はフロントで呼んで貰ったタクシーに乗ると亜矢子が
「由紀枝さん 改めておめでとうございます 素晴らしいわね」
「亜矢子さんだって素晴らしいスコアじゃないですか
私のはまぐれですよ ハンデで救われただけですよ
前半は42といいスコアを出しましたが後半は45でしょ まぐれです」
「でも まぐれでもいいスコアよ 私も洋子さんも82を出した事が無いから
凄く嬉しいのよ 由紀枝さんと5打差でしょ もうハンデは一緒ね」
「そんな~ まだ2つや3つはありますよ だって40は出せないですよ」
「ふふふ 練習よ」
「だめだめ でもあのクラブは凄くいいですね
洋子さんと亜矢子さんって同じ位飛ばすんですか」
「そうね 殆ど一緒かしら でもねお互いホール毎に攻め方が違うから
単純に比較は出来ないけれど一緒かしら
でも由紀枝さんの方が飛ばすでしょ 洋子さんがっかりしていたわ
本人はドラコンのつもりだったのに由紀枝さんや祐子さんに抜かれたって」
「でも本当に1mとか5mの世界ですよ 抜いてもそんなところですよ
それより祐子さんも飛ばしますね 私のボールが抜かれましたよ
そうそうカトリアーナが飛ぶ時と飛ばない時があるので驚きましたよ」
「どうしたの?」
「ええ私もですが まだクラブに慣れていないと思いますよ
昨日 東京で練習をしたときにもナイスショットしたあとにミスショットとか
勿論 私も出ますけれどカトリアーナはハッキリしていましたよ」
「そうなの そんなにハッキリとわかるの ふ~ん」
「でも 私たちより若いから次回は怖いですね」
「そうね スイングを見ていても飛ばしそうだったわ いやな相手だわ」
「ええ そうそう亜矢子さん 私のマンションのすぐ傍にゴルフ練習場が
出来まして 私 会員になりました 時間を作って一緒にいきましょうよ」
「そうね どちらかが休みで翌日公休だと一緒に出来るわね」
「ええ でも 帰りが大変か~」
「大丈夫よ 車を買ったから大丈夫よ」
「そうそう 何を買ったんですか」
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