No.6 150y Par3 レディースティー150y
ティーグランド20y付近からグリーン手前まで池になっている
ショートホールで左は5番ホールのラフに接近し
右側は9番ホールのフェアウェイに接近しているコース
池は広く大きく水面には逆さ富士を見ることが出来る
このホールと7番ホールは緩やかなのぼりになるが 共にティーグランドが
少し高く造られているので余り気にしないでティーショットが出来る
ここのグリーンは第1組の4人全員が3パットとグリーンがうねり
更に受けているので非常に難しいグリーンになっている
第1組の洋子はしっかり打ったがバックスピンが強く池の方に転がると
スピードが速くなりグリーンからこぼれると池に入ってしまった
最初に打った亜矢子はグリーン左右にある左バンカーに入り2打目の
バンカーショットをピンより上に落としたががどんどんと下まで
転がったがなんとか止り そこから3パットをしてしまった
第2組はジャックが1番で打つがバックスピンが強く池に入れてしまった
次の内野は大嫌いな池を目の前にした時 すでに自己暗示にかかり
体が動かないで手打ちの状態でティーショットをした
今までの犠牲者はグリーンから転がり落ちた状況だが
内野の場合は水面に映る富士山めがけた池ポチャだった
美佳と涼子はグリーンにオンしたがこぼれてバンカーに入ってしまった
ジャックと内野は第3打も池ポチャでジャックが第5打で何とか
グリーンにオンすると小谷美佳が内野に
「せんぱ~い 乗せてください~ね」
この一言で第5打も水面の富士山に直撃した
たまりかねた篠原涼子が内野に
「次のボールがグリーンに乗ったらキスをプレゼントするわ」
内野は篠原涼子の顔を見ると少しの間 目を瞑り天を仰いだ
目を開けスタンスを決めると素振りもしないでティーショットをした
グリーン奥にオンしたがどんどん池のほうに転がるが
すれすれのところで止まるのを見るとほっとした顔で篠原涼子に
「ありがとうございます 何とか前に進めました」
篠原涼子と小谷美佳は顔を見合わせてクスクス笑い
「じゃあ ご褒美を上げてくるわね ふふふ」
篠原涼子は内野の傍に行くといきなり左のほほにキスをしニコニコしながら
「内野さん よかったわね おめでとうございます」
びっくりした内野は顔を真っ赤にして篠原涼子にお辞儀をしていた
ジャックはなんとか2パットで納めたがこのホールは4オーバーの7にした
内野は結局4パットでこのホール11であがった
小谷美佳はバンカーから出しセカンドニアピンの権利は得たが3パットの
ダブルボギーとした
一方 篠原涼子はバンカーから1回で出す事が出来ず3打オン3パットの
トリプルボギー6であがった
第3組1番は由紀枝でグリーンに乗るがこぼれてバンカーに入った
セカンドのバンカーショットはグリーン奥にオンしてニアピンにはならなかった
上手にパターで寄せたが下りが早く結局2オン3パットのダブルボギーとした
カトリアーナも同様にオンしたがバンカーに入り3オン3パットの6とした
3番目の高橋はピン傍にオンしたがバックスピンが強くバンカーに戻り
2オン3パットの5であがった
最後のナタリーはみんなのボールを見て柔らかく打つが距離が出なくて
バンカーに捕まり4オン2パットの6であがった
最終組神山は前の組の高橋と同じ様にピン傍に落とすが
バックスピンが強くバンカーに戻され2オン3パットとダブルボギーだった
祐子 由貴 桃子は共にオンしたがバンカーに入りバンカーショット勝負に
なり祐子が先に打つがグリーン上につけて2オン3パットの5であがった
次に桃子が打つとバンカーから脱出しグリーンにオンしたがニアピンには
届かず2パットのボギーであがった
最後の由貴は綺麗にピン傍によせニアピンを獲得したが70cmを外し
ボギーであがった
「わぁ~ 由貴凄いね ニアピンだよ」
「ありがとうございます でもあの70cmが入らなかったから残念よ」
「あんなに曲がるなんて思わなかったよ しかし早いね ここは特に」
神山は7番のティーグラウンドに向う途中でキャディーに
「6番のグリーンが早く感じたけれど どうしてかな」
「神山さん 富士コースは今朝刈っているから同じだと思いますよ」
「今朝 短くしたの?」
「ええ この時期ですと2日か3日に1度刈りますよ
それから来週アマチュアの試合があるので特に短いのでしょ
今日もお客さん達の前には練習ラウンドをしているグループがありますよ」
「へぇ~ それでグリーンが早いのですね なるほど」
「そうよ 普段ならあそこはパーであがる人が多いのよ
でもあれだけ刈り込んでいると皆さんてこずるわね」
6番ホールのニアピンは4組の浜野由貴が獲得した
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