2012年10月4日木曜日

Vol.817 紫陽花 -6-51



神山の蒼いBMWに由紀枝と祐子 カトリアーナが乗り
洋子の真紅のポルシェには由貴 桃子 亜矢子が乗った
アルタの高橋には内野 田中 小谷美佳が乗り
アレックスJrには ジャック夫妻 篠原涼子が乗った
ゴルフ場に着くと神山がフロントでプレーの手続きをすると各人が
プレー用紙に氏名を記入してロッカーキーを受け取った
神山もロッカーで着替えると早速練習グリーンでパットの練習をした

暫くして全員が練習グリーンに集まり話をしながら練習をしていると
「富士コース アウト8時12分スタートの神山様
恐れ入りますがキャディーマスター室までお越しくださいませ」
神山は練習を止めて洋子と一緒にいくと
「神山様 あの 同じクラブを使用される方に何か目印を付けて下さい
1組の田所洋子様 桜川亜矢子様 3組のカトリアーナ様 庄司由紀枝様
4組の青山祐子様 浜野由貴様 安田桃子様 のクラブが同じで間違えると
大変な事になります お願いします」
神山は洋子と相談をすると該当する女性を連れて来て
「ねえ 同じクラブでキャディーさんが間違えるから印をつけるわ」
洋子は事務員に3色のマジックをかりるとシャフトの付け根に印をつけた
桜川亜矢子はクラブヘッドの後ろ側にもマジックを塗り分るようにした
全員が印をつけると洋子が神山に
「そうよね 同じクラブだと 間違えるわよね」
「うん しかしシャフトの付け根に印を付けるとは良いアイデアだね
助かったよ ありがとうございます」

そのころ練習グリーンでは高橋とJrが話をしていた
「どうしたんですか Jr」
「ええ 先程クラブを見たところ呼ばれた女性は皆同じクラブでしたよ
キャディーさんが分らなくなるので何か印を付けたのでしょ」
「えっ 7人が同じクラブですか、、、」
「そうですよ 私の会社でしたよ それもニューモデルでした
全員パターまで揃えてあるので 135万円のセットですよ」
「えっ 135万円、、、本当ですか?」
「ええ キャディーバッグも新作だしシューズも新作でウェアも新作ですよ
たいしたものですね」
「へぇ~ 何から何までアレックスの新作ですか はあ~」
「神山さんのクラブも新作ですよ あのクラブも女性同様バランスが良くて
振り抜きやすく非常に良いクラブですね
残念ながら私のモデルは2年前のモデルです」
「へぇ~ そんなに違うんですか クラブって」
「ええ 他社のクラブはよく分りませんが うちのクラブだと
データーを見なくても振っただけで違いが分りますよ」
「へぇ~ そんなに違うのか」

篠原涼子と小谷美佳も練習グリーンで話をしていた
「ねえ篠原涼子さん どうしたのかしら 7人も」
「ええ あの7人ね うちのクラブで同じニューモデルなのよ
だからキャディーさんが間違うのでどこかに印を付けているのよ」
「へぇ~ ニューモデルって 高いの?」
「ええ パターまで揃えているから135万円のセットね 凄いわ」
「えっ 135万円?」
「そうよ ニューモデルで全国発売したばかりなのよ 高いけれど
バランスが良くて振りぬきやすいのが特徴で雑誌や口コミで売れているわよ」
「へぇ~ でも庶民には手が出ないわね」
「そうね 私も買いたいけれど手が出ないわ」
キャディーマスター室から戻った神山が練習グリーンにみんなを集め
「では そろそろ1番ティーにいきましょう」
全員が揃って1番ティーに向かい1組目の順番を決めた
筒に入っているステンレス棒を順番に引くと最初が田中 次がアレックスJr
3番が桜川亜矢子で最後が田所洋子の順番になった
神山が洋子に
「では ドラコンや二アピンの旗はお願いしますね
ドラコンは数が多くて大変ですけれど」
「ええ 大丈夫よ 任せておいて」






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