ほら 店員のてきぱきした態度が好まれていると思うよ
ああいう接客をされると又来たくなるよね」
「うん そうそう 言えてますね
美味しいお店に行っても店員の接客が悪いとお料理も不味いですよね」
「そうだね 祐子が言うように 折角の料理が台無しになるね
接客って大切なんだよ もしかしたら料理より大切かもしれないよ
ほら デパートで同じものを販売しているけれど
最終的には接客態度に結び付いてくるからね」
「ええ わかります 本当に最終的には接客態度ですよねぇ」
3人が店の外でベンチに座っているとカトリアーナが
「ねえ祐子さん この曲名わかりますか?」
カトリアーナは店内にも流れているBGMの曲名を聞いた
「さあ、、、 でも聞く曲よね」
「この曲はビタースイート・サンバでね
そう昔 流行った曲だよ 確か ハーブ・アルパートが演奏しているよ」
「このトランペットがなんともいえませんね」
「うん ハーブ・アルパートで有名な曲があってね一度は聞いた事があるよ」
「何ですか その曲は」
「うん スイート・オブ・ハニーって曲さ
日本では 蜜の味かな 流行ったのは僕が中学生の時だと思ったな」
「えっ そんなに昔ですか まあ随分と古いですね」
「おいおい でもいつ聞いても新鮮だな」
「ねえ 神山さん 帰りにCDショップに寄ってみましょうか 欲しいな」
「そうだね ここの2階にあるよね 帰りに寄ってみよう
でも古い曲だからお目当てのCDがあるかどうか分からないよ」
神山達が話していると順番が来てテーブル席に案内された
祐子とカトリアーナはメニューを見て
「神山さん たたきを頼んでも良いですか?」
「どうぞ 構わないよ 美味しいよ
しゃぶしゃぶのお肉はロースの霜降りを注文すればいいよ」
「は~い 分かりました タレはポン酢で良いですか?」
「うん お願いしますね」
「そうしたら 私はゴマだれもいただこうかしら 前回頂いたときは
ポン酢だけだったの だから今回は胡麻も頂いてみるわ」
「私もそうするわ」
祐子が3人分の料理を注文すると神山は生ビールを注文した
しばらくすると ウエイトレスがしゃぶしゃぶ鍋に
ダシの効いた汁を入れ牛肉を運んできた
「このお汁が沸騰するまでおまちください」
「はい ありがとう」
神山は生ビールが運ばれて来ると
「それでは改めてまして 祐子の優勝 おめでとうございます
よく頑張ったね 新しいゴルフクラブも喜ぶよ きっと
それと カトリアーナもよく頑張ったね
僕も嬉しいよ ありがとうございます」
「神山さんのおかげよ だって普段使えないクラブでしょ
折角買って頂いたのに変なスコアだと 申し訳ないわ ねえカトリアーナ」
「そうよ 私も自分なりに頑張ったわ
祐子さんが言うように悪いスコアは神山さんに申し訳ないわよ」
「おいおい 嬉しいよ しかし何もでないよ」
「いいの こういう時にしか言えないでしょ」
「分かりました ありがとう では乾杯 優勝おめでとう」
神山の音頭で乾杯をすると祐子とカトリアーナは
生ビールを美味しそうに呑んだ
店内では先ほど聞いたハーブ・アルパートのBGMが流れていた
なん曲も流れているので 多分CDだと思いウエイトレスに聞いた
「すみませんが 今流れている曲ですがハーブ・アルパートの曲だと
思いますがCDですか?」
「ええ 店長のお気に入りですよ よくご存じですね」
「昔 よく聞いたもので」
「店長がお客様がこみ合っているときにかけるんですよ」
「へえ~ でもどうして?」
「ふふふ この人の曲ってテンポが良くて明るいでしょ」
「そうか テンポがいいから箸がすすむ訳だね」
「ええ そうですね あとこの曲って楽しいでしょ
だから会話も弾むんですよ」
「わかりますよ どうもありがとうございます」
ウエイトレスは話を終ると厨房に戻り牛肉のたたきを運んできた
祐子とカトリアーナはたたきを食べると
「神山さん 凄く美味しいわ」
「うん ニンニクを少し付けるとさらに美味しいよ」
神山達はたたきやしゃぶしゃぶを堪能した
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